当初2月1日施行予定だったコロラド州AI法の運用要件が6月30日に延期された。トランプ大統領の連邦AI政策方針を受けて、州レベルの規制実施に不確実性が高まっている。
コロラド州のAI法(Colorado Artificial Intelligence Act)は、米国初の包括的なAI規制として注目を集めていた。しかし、2025年8月の特別立法セッションでのテクノロジー業界の激しいロビー活動を受け、2026年2月1日から6月30日への延期が決定された。
2025年8月28日、ジャレッド・ポリス知事は上院法案25B-004「アルゴリズムシステム透明性向上法」に署名。この法案は元のコロラド州AI法を改正し、主要な施行日を5ヶ月後ろ倒しにした。
延期の背景には、複数のステークホルダーからの圧力がある。特にトランプ政権は、州のAI規制を抑制し、「世界的なAI支配」達成のためにアメリカのAI開発を加速させる方針を打ち出している。行政管理予算局(OMB)は、資金決定の際に州のAI規制環境を考慮し、州の規制体制が資金の有効性を妨げる可能性がある場合は資金を制限するよう指示されている。
さらに、大統領令は司法省内にAI訴訟タスクフォースを設置し、2026年1月10日から連邦裁判所で州のAI法に異議を唱える責任を負う。このため、6月の施行に向けて準備を進める企業は、連邦訴訟が執行を阻止するかどうかという不確実性に直面している。