チューリング賞受賞者Yoshua Bengioが主導し、100人以上のAI専門家が執筆した汎用AIの能力とリスクに関する包括的評価レポートが公開された。これはAI安全性に関する最大規模の国際共同研究である。
2026年2月に公開された第2回国際AI安全報告書は、汎用AIシステムの能力とリスクに関する最新の科学研究を包括的にレビューしたものである。チューリング賞受賞者のYoshua Bengioが主導し、100人以上の独立した専門家が執筆に参加した、AI安全性研究における最大規模の国際協力である。
今回の報告書は、言語、視覚、エージェントモデルを含む急速に進化する汎用AIシステムに焦点を当てている。また、労働市場への影響、人間の自律性、権力の集中といった広範な課題もレビューしている。スコープは「新興リスク」、すなわちAI能力のフロンティアで生じるリスクに絞り込まれた。
主要な発見として、汎用AIの能力は急速に向上を続けており、特に数学、コーディング、自律的操作の分野で顕著である。2025年には、主要なAIシステムが国際数学オリンピックの問題でゴールドメダルレベルの性能を達成し、科学ベンチマークでPhDレベルの専門家を上回った。
報告書は、悪意ある使用、システム障害、ガバナンスギャップなどのリスクに関する科学的証拠を統合している。重要なメッセージとして、AIリスク管理の実践はより体系化されつつあるものの、その有効性に関する実世界の証拠はまだ限られていることを強調。AI能力の進歩速度とガバナンスの速度との間の乖離が拡大していることを指摘している。