音声AI企業ElevenLabsは2026年2月4日、Sequoia Capital主導のシリーズDラウンドで5億ドルの資金調達を完了したと発表した。企業評価額は110億ドルに達し、1年前の約3倍に増加。累計調達額は7.81億ドルとなり、音声AIスタートアップとして最大規模の企業の一つとなった。
ElevenLabsは2022年に設立された音声AI企業で、テキスト読み上げ、音声クローニング、多言語音声変換などの技術で急成長を遂げている。今回のシリーズDラウンドはSequoia Capitalが主導し、Andreessen Horowitz(a16z)とICONIQ Capitalがそれぞれ従来の4倍、3倍の投資を行った。
新規投資家としてLightspeed Venture Partners、Evantic Capital、BONDが参加。既存投資家のBroadLight Capital、NFDG、Valor Capital Group、AMP Coalition、Smash Capitalも継続支援を行っている。この多様な投資家構成は、音声AI市場の成長ポテンシャルに対する幅広い信頼を示している。
財務実績も堅調で、年間経常収益(ARR)は3.3億ドルに達している。2025年1月のシリーズCからわずか1年で評価額が3倍以上に増加した背景には、エンタープライズ向け採用の急拡大がある。
今回調達した資金は、主にElevenAgentsの拡充に充てられる。ElevenAgentsは企業向けの音声・会話AI プラットフォームで、カスタマーエクスペリエンス、営業・マーケティング、社内ワークフローにおけるインタラクティブな音声エージェントを提供する。また、インド、日本、シンガポール、ブラジル、メキシコなどの国際市場への展開も加速する予定だ。
音声AI市場は、コールセンター自動化、コンテンツ制作、アクセシビリティ向上などの用途で急速に拡大しており、ElevenLabsはその中心的存在として地位を固めつつある。