中国のZhipu AI(智譜AI)が2026年2月13日、745Bパラメータの大規模言語モデル「GLM-5」をMITライセンスでオープンソース公開しました。Huawei Ascendチップのみで訓練され、SWE-bench Verifiedで77.8%を達成。米国製半導体に依存しない初の最高性能LLMとして注目を集めています。
GLM-5は、Zhipu AIの第5世代大規模言語モデルです。総パラメータ数は744〜745B(7440億〜7450億)で、MoE(Mixture of Experts)アーキテクチャにより実際にアクティブになるパラメータは44Bに抑えられています。これにより、効率的な推論と高い性能を両立しています。
最も注目すべき点は、このモデルがNVIDIA製ハードウェアを一切使用せず、Huawei Ascendチップ上でMindSporeフレームワークを用いて完全に訓練されたことです。米国の輸出規制下にある中国において、自国の半導体技術のみで世界トップクラスのAIモデルを構築できることを実証しました。
性能面では、SWE-bench Verified(実世界のソフトウェアエンジニアリングタスク評価)で77.8%、BrowseComp(ブラウジング能力評価)で75.9を達成。GPT-5.2やClaude Opus 4.5と同等の性能を持つと主張されています。また、「SLiME」と呼ばれる新しい強化学習手法により、記録的に低いハルシネーション率を実現しています。
興味深いことに、正式発表前の2026年2月初旬、このモデルは「Pony Alpha」という名前でOpenRouterに密かに登場し、AIコミュニティがベンチマーク分析とGitHubプルリクエストを通じてその正体を特定したという経緯があります。
モデルの重みはHugging FaceとModelScopeで公開されており、APIはapi.z.aiおよびBigModel.cnから利用可能です。