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Industry & Business Community 2026-02-27 Source →

カリフォルニア州とテキサス州のAI法が1月1日より施行

概要

カリフォルニア透明性法(TFAIA)とテキサス責任あるAIガバナンス法(RAIGA)が2026年1月1日より施行開始。州レベルでのAI規制が本格化する中、連邦政府は「イノベーション優先」アプローチを維持しており、規制の方向性をめぐる緊張が生じている。

詳細

カリフォルニア州透明性法(TFAIA)は、2025年9月29日にギャビン・ニューサム知事が上院法案53号として署名した。これにより、カリフォルニア州は先進AI(「フロンティアモデル」)の開発と展開における透明性、安全性、説明責任を確保するための包括的な法的枠組みを確立した全米初の州となった。

TFAIAは「フロンティアモデル」と呼ばれる高度なAIシステムを開発する組織に対して、新たな透明性とガバナンス要件を設定している。特に「大規模フロンティア開発者」に対しては、包括的なフロンティアAIフレームワークの実装と公開が義務付けられる。このフレームワークは少なくとも年1回更新・公開し、重要な変更があった場合は30日以内に更新する必要がある。

フレームワークには、フロンティアモデルのライフサイクル全体を通じて、壊滅的リスクがどのように特定、評価、軽減されるかの詳細な説明が含まれなければならない。カリフォルニア州司法長官が法律の執行権限を持ち、違反1件あたり最大100万ドルの罰金が科される可能性がある。

テキサス州責任あるAIガバナンス法(RAIGA、HB 149)は、2026年1月1日より施行され、テキサス州における公共部門でのAIの責任ある使用に関する新要件を確立し、民間部門でのAI使用にも制限を設けている。

州機関はAIの調達と使用に関するガバナンスフレームワークを採用しなければならず、影響評価、リスク軽減計画、監督措置が含まれる。また、この法律はソーシャルスコアリング、特定の人間行動の操作、ポルノグラフィの作成、差別などの活動を目的としたAIの開発を禁止している。

連邦政府は「イノベーション優先」のアプローチを維持しているが、州レベルでの規制が先行する形となっており、企業は複数の規制環境への対応を迫られている。

ポイント

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