Googleはエネルギースタートアップ企業Form Energyに約10億ドルを支払い、ミネソタ州パインアイランドに世界最大規模のバッテリーシステムを設置する契約を締結しました。この300MW・30GWhの鉄空気電池システムは、100時間連続で電力を供給する能力を持ち、蓄電容量において世界最大のバッテリープロジェクトとなります。
Form Energyの鉄空気技術は、鉄電極の「錆び」と「錆び還元」を利用して電気を蓄える仕組みです。鉄、水、空気という低コストで入手しやすい材料を使用しており、リチウムイオン電池と比較して長時間蓄電を大幅に低いコストで実現できるとされています。また、リチウムイオン電池で問題となる熱暴走のリスクもありません。X上では「300MW×100時間の連続供給能力。鉄の『呼吸』で発電する革新的技術」と評され、その独自性に注目が集まっています。
このプロジェクトはXcel Energyとの協力により進められ、30GWhの蓄電システムに加えて1.6GWの新規再生可能エネルギー発電施設も併設されます。これにより、Googleが掲げる「24時間365日カーボンフリーエネルギー」目標の達成を支援します。バッテリーの納入は2028年から開始される予定で、Form Energyのウェストバージニア工場で製造されます。同工場は2028年末までに年間500MWの生産能力に達する見込みです。
Hacker Newsでは「AIの電力問題がハイパースケーラーから9桁規模の投資を引き出す時代に入った」とコメントされており、AI産業の急速な電力需要増加がエネルギー技術革新を促進している構図が浮き彫りになっています。今後、同様の大規模蓄電プロジェクトが他のテック企業にも波及する可能性があります。