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Industry & Business Community 2026-03-02 Source →

製品ゼロで評価額320億ドル、Ilya Sutskever率いるSafe Superintelligenceが示すAI投資の異常性

OpenAI共同創業者であり元チーフサイエンティストのIlya Sutskever氏が率いるAIスタートアップ「Safe Superintelligence(SSI)」が、製品を一切リリースしていないにもかかわらず、評価額320億ドル(約4.8兆円)に到達しました。2024年9月の最初の資金調達では50億ドル評価で10億ドルを調達しており、1年足らずで評価額が6倍以上に急騰したことになります。

今回のラウンドはGreenoaksが5億ドルを出資して主導し、Andreessen Horowitz、Lightspeed Venture Partners、DST Globalも参加しました。GoogleとNVIDIAも出資しており、Google CloudがSSIの主要インフラプロバイダーとなっています。SSIは2024年6月にSutskever氏、元AppleのDaniel Gross氏、元OpenAI研究者のDaniel Levy氏によって設立され、「人類にとって根本的に安全な超知能AI」の創造を使命としています。OpenAIやAnthropicがチャットボットや生産性ツールの展開を急ぐ中、SSIは意図的に短期的な商業化を行わず、基礎研究とスーパーインテリジェンスのアライメントに専念する姿勢を貫いています。

X上では、初期エンジニアの1人がAIセキュリティスタートアップ立ち上げのために退社したことが話題になっています。Hacker Newsでは「製品なしで320億ドル評価は異常だが、Sutskeveの実績を考えれば理解可能」との声が上がっており、AI業界における「人物への投資」という側面が浮き彫りになっています。AIの安全性研究に30億ドルの資本を保有する企業が存在すること自体が、2026年のAI業界の特異性を象徴しているといえるでしょう。

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