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Model Releases Community 2026-03-07 Source →

NVIDIAが自動運転AI「Alpamayo」をオープンソース公開、100億パラメータで「人間のように考える」推論能力を実現

NVIDIAはCES 2026において、自動運転車向けオープンソースAIモデル群「Alpamayo」を発表しました。業界初となるチェーン・オブ・ソート(連鎖的思考)推論機能を備えたビジョン言語アクション(VLA)モデルで、Mercedes-Benzが2026年第1四半期に新型CLAへの搭載を予定しています。

Alpamayoの中核となる「Alpamayo 1」は100億パラメータを持つVLAモデルで、従来の自動運転システムが苦手としていた「ロングテール問題」—稀で複雑なエッジケース—に対応します。NVIDIAによると、このモデルは動画入力を処理して走行軌道を生成する際、意思決定のロジックを説明する「推論トレース」を表示することで、人間のように段階的に考えながら新しい状況に対応できるとのことです。安全性はNVIDIA Halosシステムによって支えられています。

オープンソースとして公開されたのは3つのコンポーネントです。Hugging Faceで公開されたAlpamayo 1のモデルウェイトと推論スクリプト、GitHubで提供されるエンドツーエンドシミュレーションフレームワーク「AlpaSim」、そして多様な地域をカバーする1,700時間以上の走行データを含む「Physical AI Open Datasets」です。X上ではLucid Motors副社長が「物理AIは現実世界の行動を推論できるシステムへの需要の高まりを示している」と評価しています。JLR、Uber、Berkeley DeepDriveなども関心を示しており、Hacker NewsではJLRの「オープンソース化で自動運転エコシステム全体のイノベーションが加速する」というコメントが注目を集めています。

もしMercedes-BenzがTeslaのFSDに匹敵する機能を持つ車両を実際に出荷し、それがどの自動車メーカーも購入できるオープンソースシステムに基づいているなら、レベル2+自動運転システムのコモディティ化が始まる可能性があります。自動運転技術の民主化という点で、Alpamayoは業界の転換点となるかもしれません。

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