中国のDeepSeekは、次世代モデル「V4」のリリースが間近に迫っています。Financial Timesによると、3月4日から始まる中国の「両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)」に合わせて3月第1週のリリースが予定されていましたが、3月1日時点ではまだ公開されていません。
DeepSeek V4は1兆パラメータ規模のMixture-of-Experts(MoE)モデルで、約320億パラメータがアクティブに動作します。ネイティブなマルチモーダル対応、100万トークンのコンテキストウィンドウ、そしてNVIDIA GPUではなくHuawei Ascendチップ向けの最適化が特徴です。価格は入力トークン約$0.14/100万、出力トークン約$0.28/100万と予想されており、V3.2(入力$0.28、出力$0.42)から大幅な値下げとなる見込みです。
一方、現行のV3.2についてはコスト効率で高い評価を受けているものの、課題も指摘されています。Redditでは「価格半減は独立開発者に朗報だが、タイムアウトやレート制限の問題が報告されている」との声が上がっています。本番環境でのレイテンシーは100〜300ミリ秒程度とされますが、一部ユーザーからは160秒ものレイテンシーが報告されています。
また、Hacker Newsでは「台湾や中国政府に関する質問への応答拒否が確認され、訓練データ・出力レベルでの検閲の懸念」が議論されています。ある調査では、中国政府が政治的に敏感と見なす話題について、DeepSeekのR1モデルは85%の質問への回答を拒否したとのことです。高性能かつ低価格な選択肢として注目を集める一方、検閲問題は中国製AIモデルの普及における根本的な課題となっています。
| - [DeepSeek plans V4 multimodal model release this week | TechNode](https://technode.com/2026/03/02/deepseek-plans-v4-multimodal-model-release-this-week-sources-say/) |
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