中国のAI企業DeepSeekが、次世代フラッグシップモデル「DeepSeek V4」の発表を準備中であることが明らかになりました。1兆パラメータ規模で、テキスト、画像、動画、音声を同時に処理できるネイティブマルチモーダルアーキテクチャを採用しています。一方で、同社のモデルに対するセキュリティ懸念は日に日に高まっています。
DeepSeek V4は、テキストベースのモデルに視覚機能を後付けする従来のアプローチとは異なり、最初からテキスト、画像、動画、音声のデータで同時に訓練された「ネイティブマルチモーダル」モデルです。100万トークンのコンテキストウィンドウをサポートし、オープンソースライセンスでの公開が予定されています。
報道によると、発表は3月の第1週に予定されており、技術レポートも同時に公開される見込みです。これが実現すれば、オープンソースのマルチモーダルAI分野で大きな飛躍となります。
しかし、DeepSeekのモデルにはセキュリティ上の重大な問題が指摘されています。セキュリティ研究者による評価では、ジェイルブレイク(安全対策の回避)の成功率が極めて高いことが報告されており、新しく公開されたモデルは米国の競合製品と同等のセキュリティ精査を受けていない可能性が指摘されています。また、データベースから100万件以上のレコードが漏洩したという報告もあります。
これらの懸念を受け、7カ国以上が政府端末でのDeepSeekモデルの使用を禁止する措置を取っています。Hacker Newsでは「性能は高いがセキュリティが壊滅的」との評価が多く、政府機関の禁止措置を支持する声が上がっています。一方、Redditのr/LocalLLaMAでは、セルフホスティングすればリスクを軽減できるとの意見もあり、オープンソース版への期待も寄せられています。
DeepSeek V4のリリースは、高性能なオープンソースAIの可能性を示す一方で、セキュリティとプライバシーのトレードオフという難題も突きつけています。ユーザーは性能だけでなく、利用環境とリスクを慎重に検討する必要がありそうです。
| - [DeepSeek V4: China's Trillion-Parameter Multimodal AI Rival in 2026 | AI2Work](https://ai2.work/blog/deepseek-v4-china-s-trillion-parameter-multimodal-ai-rival-in-2026) |
|---|---|
| - [DeepSeek V4 Adds Native Multimodal Input and 1M Token Context Window | Geeky Gadgets](https://www.geeky-gadgets.com/deepseek-v4-native-multimodal/) |
| - [Deepseek Jailbreak: Testing R-1 Against AI Attacks | Adversa AI](https://adversa.ai/blog/deepseek-jailbreak/) |