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Industry & Business Community 2026-03-11 Source →

オレゴン州、AIチャットボット安全法案SB 1546を可決 - 未成年者に1時間ごとの休憩リマインダー義務化、違反者への私的訴訟権も

オレゴン州議会は3月5日、AIチャットボットの安全規制を定める法案「SB 1546」を可決しました。上院26対1、下院52対0という圧倒的な賛成多数での成立で、2026年に可決された初の主要なAIチャットボット規制法となります。

未成年者保護を中心とした包括的規制

SB 1546は、AIチャットボット事業者に対し、すべてのユーザーへの通知と安全対策の実施を義務付けています。特に未成年者と推定されるユーザーに対しては、追加のプロトコルが適用されます。

主な規制内容として、まずチャットボット事業者は、サービスが子供に適さない可能性があることを事前に明示する必要があります。未成年者との対話時には、相手がAIシステムであり人間ではないことを定期的にリマインドすることが求められます。自殺や自傷のアイデアを表明したユーザーには、988などの危機対応ホットラインへの紹介といった安全な応答を行う義務があります。

さらに未成年者に対しては、年齢不適切なコンテンツの生成を禁止し、定期的な休憩リマインダーを表示することが義務付けられます。ユーザーのエンゲージメントを最大化するための報酬や肯定的フィードバックも禁止されています。

私的訴訟権を認めた点が特徴

注目すべきは、法案違反によって金銭的損失や財産の損失、その他の損害を受けた個人が、オレゴン州の裁判所で事業者を提訴できる「私的訴訟権」が認められている点です。これはカリフォルニア州のAIコンパニオン法と同様のアプローチで、規制の実効性を高めることが期待されています。

X上では子供の安全を優先する姿勢を評価する声がある一方、「過度な規制がイノベーションを阻害する」との懸念も上がっています。Hacker Newsでは年齢確認の実装方法と、規制遵守コストについての議論が中心となっています。

法案は現在、Tina Kotek知事の元に送られており、5営業日以内に署名、拒否権行使、または署名なしでの成立のいずれかが決定されます。ワシントン州やユタ州でも同様の法案が審議中であり、州レベルのAI規制が全米に広がる可能性があります。

関連リンク

- [Oregon lawmakers pass major chatbot bill in significant win for kids and AI safety Transparency Coalition](https://www.transparencycoalition.ai/news/oregon-lawmakers-pass-major-chatbot-bill-in-significant-win-for-kids-and-ai-safety)
- [Oregon Legislature Passes Bill Regulating Consumer-Facing Interactive AI Troutman Privacy](https://www.troutmanprivacy.com/2026/03/oregon-legislature-passes-bill-regulating-consumer-facing-interactive-ai-with-private-right-of-action/)
- ['This bill will save lives': Oregon passes AI safeguards for youth mental health KOIN](https://www.koin.com/news/politics/this-bill-will-save-lives-oregon-passes-ai-safeguards-for-youth-mental-health/)