AI企業Anthropicは3月9日、米国国防総省(ペンタゴン)から「サプライチェーンリスク」に指定されたことを不服として、トランプ政権を相手取り2件の連邦訴訟を提起しました。同社は憲法修正第1条違反を主張しており、3月24日に仮処分の審理が予定されています。
事の発端は、AnthropicがClaudeの軍事利用に関して国防総省との契約交渉で2つの「レッドライン」を設けたことにあります。1つは米国市民への大量監視への使用禁止、もう1つは自律型兵器への使用禁止です。トランプ政権は2月27日、これらの条件を受け入れずに連邦機関と軍事請負業者に対してAnthropicとの取引停止を命じました。サプライチェーンリスク指定は通常、外国の敵対的な請負業者に対して使用されるもので、米国企業に適用されるのは極めて異例とされています。
X上では「Google、Microsoft、OpenAIの従業員がAnthropicを支持する動き」が話題になっており、Hacker Newsでは「AI企業の倫理的スタンスと政府契約の両立の難しさ」について活発な議論が交わされています。訴訟によると、この指定により「数億ドル規模」の収益が危険にさらされる可能性があるとのことです。
AI安全性を掲げる企業と国家安全保障の要請がどこで折り合いをつけるのか、今回の訴訟はその試金石となりそうです。AI倫理と軍事利用を巡る議論は、今後さらに激化することが予想されます。
| - [Anthropic sues Pentagon over rare "supply chain risk" label | Axios](https://www.axios.com/2026/03/09/anthropic-sues-pentagon-supply-chain-risk-label) |
|---|---|
| - [Anthropic sues the Trump administration after it was designated a supply chain risk | CNN Business](https://www.cnn.com/2026/03/09/tech/anthropic-sues-pentagon) |
| - [Pentagon's Anthropic Designation Won't Survive First Contact with Legal System | Lawfare](https://www.lawfaremedia.org/article/pentagon's-anthropic-designation-won't-survive-first-contact-with-legal-system) |