電気自動車メーカーRivianの創業者兼CEOであるRJ Scaringe氏が設立した産業用AIロボット企業Mind Roboticsが、シリーズAラウンドで5億ドル(約750億円)の資金調達を完了しました。AccelとAndreessen Horowitz(a16z)が共同リードを務め、評価額は約20億ドルに達しています。
Mind Roboticsは2025年11月にRivianからスピンアウトした企業で、Scaringe氏が会長を務めています。今回の調達は、2025年末にEclipseがリードした1億1,500万ドルのシードラウンドに続くもので、設立からわずか数カ月で累計6億1,500万ドルを調達したことになります。同社の戦略の核心は、Rivianの電気自動車工場から得られるデータを活用してロボットを訓練し、その工場で実証を行うという「captured distribution(キャプチャード・ディストリビューション)」モデルにあります。Accelパートナーの Sameer Gandhi氏は「RJはEV業界で最も野心的な製造オペレーションを構築した実績がある」と評価し、取締役会に参加することが決定しました。
Scaringe氏のアプローチは、現在のロボット業界のトレンドとは一線を画しています。Wall Street Journalのインタビューで同氏は「バク転ができることは製造業では価値を生まない」と述べ、人型ロボットへの過度な注目を批判しました。Mind Roboticsが目指すのは、汎用性よりも実用性を重視した産業特化型のロボットです。Hacker Newsでは「ヒューマノイドロボットへの過度な注目を避け、実用的な産業用途に集中する戦略」を支持する声が多く見られました。X上でも「RJがEV製造で培った知見をロボティクスに応用する」点への期待が高まっています。
同社は2026年末までに多数のロボットを展開する計画を発表しており、Rivianの工場という「実証の場」を持つ強みを活かし、データ収集と実装を同時に進める戦略です。テスラをはじめ多くの企業がヒューマノイドロボットに注力する中、Mind Roboticsの「地に足のついた」アプローチが製造業の自動化をどう変えるか、今後の動向が注目されます。
| - [Rivian spin-out Mind Robotics raises $500M for industrial AI-powered robots | TechCrunch](https://techcrunch.com/2026/03/11/rivian-mind-robotics-series-a-500m-fund-raise-industrial-ai-powered-robots/) |
|---|---|
| - [Rivian's RJ Scaringe thinks we're doing robots all wrong | TechCrunch](https://techcrunch.com/2026/03/15/rivians-rj-scaringe-thinks-were-doing-robots-all-wrong/) |
| - [Investing in Mind Robotics | Andreessen Horowitz](https://a16z.com/announcement/investing-in-mind-robotics/) |