← 2026-03-18
Industry & Business Community 2026-03-18 Source →

OpenAI、ChatGPT内決済機能の計画を撤回—「調査はAI、購入は慣れたサイトで」という消費者行動が明らかに

OpenAIがChatGPT内で直接商品を購入できる「インスタントチェックアウト」機能の計画を撤回し、サードパーティアプリ経由での決済に方針転換したことが明らかになりました。この戦略変更は、AIコマースの現状と消費者心理を浮き彫りにしています。

OpenAIの広報担当者によると、同社は「コマース戦略を進化させており、インスタントチェックアウトはアプリに移行する」と説明しています。撤回の背景には複数の要因があります。まず、コンバージョン率の低さが挙げられます。ユーザーはChatGPTを製品調査や比較に活用していましたが、実際にチャットボット内で購入を完了する人はごくわずかでした。また、マーチャントの採用も進まず、Shopifyのハーレイ・フィンケルシュタイン社長は、数百万のマーチャントのうちAI販売を利用しているのは約12社程度と認めています。

技術面でも課題がありました。数百万の小売業者にわたるリアルタイム在庫同期、不正検出の複雑さ、税務コンプライアンスのギャップなどが展開を阻んでいたとのことです。X上ではBooking Holdings株価が1%上昇するなど、既存プラットフォームに安堵の声が広がりました。Redditでは「調査にはAI、購入は慣れたサイト」という消費者行動パターンが明確になったとの分析が見られます。Hacker Newsでは「AI仲介化への懸念後退で市場安定。ただし将来的な再挑戦の可能性」を指摘する声もあります。

現時点でChatGPTアプリ内でチェックアウト機能を提供しているのはInstacartのみです。OpenAIは今後、発見と調査にフォーカスし、決済機能はサードパーティアプリ開発者に委ねる方針です。

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