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楽天AI 3.0がDeepSeek V3ベースと発覚、MITライセンス削除で批判:「国産開発」の定義が問われる

楽天グループが3月17日に経済産業省の「GENIAC」プロジェクト支援のもとリリースしたオープンソースAIモデル「Rakuten AI 3.0」が、中国DeepSeek社のDeepSeek V3をベースにしていることが判明し、オープンソースコミュニティで大きな論争を巻き起こしています。

問題が表面化したのはリリース直後のことでした。AIモデル共有プラットフォームHugging Faceに公開されたRakuten AI 3.0の設定ファイルには、アーキテクチャがDeepSeek V3に由来することが明記されていました。総パラメータ数671B(アクティブ37B)というMixture-of-Expertsモデルの構成もDeepSeek V3と完全に一致しています。しかし楽天のプレスリリースではDeepSeekへの言及は一切なく、「オープンソースコミュニティの最良の成果を取り入れた」と曖昧に記載されるにとどまっていました。

さらに深刻だったのはライセンス問題です。楽天はコードリポジトリからDeepSeek V3のMITライセンスファイルを完全に削除し、Apache 2.0ライセンスでのオープンソース化を宣言していました。MITライセンスは派生作品に著作権表示とライセンス文の保持を義務付けており、この削除はライセンス違反に該当します。批判を受けて楽天は「NOTICE」ファイルを追加しDeepSeek V3への帰属を明記しましたが、コミュニティからは「誠意に欠ける対応」との声が上がっています。

X上では「日本のAI独立性を謳うGENIACで中国モデルベースとは」との批判が殺到し、Redditのオープンソースコミュニティからはライセンス違反への厳しい非難が寄せられています。Hacker Newsでは「政府支援を受けた『国産開発』の定義が問われる」「ファインチューニングは独自開発と言えるのか」という議論が活発化しています。この事例は、政府補助金を受けながらオープンソースの成果を活用する際の透明性と説明責任について、重要な問題提起となっています。

関連リンク

- [Japan Rakuten AI 3.0 Falls into Open Source Controversy AIBase](https://www.aibase.com/news/26347)
- [Rakuten AI 3.0 linked to DeepSeek V3, licensing questioned AIToolsBee](https://aitoolsbee.com/news/rakuten-ai-3-0-linked-to-deepseek-v3-licensing-questioned-in-japan/)
- [Rakuten/RakutenAI-3.0 Hugging Face](https://huggingface.co/Rakuten/RakutenAI-3.0)