AstraZenecaが、ボストン拠点のAI病理学・バイオマーカー発見企業Modella AIの買収を発表しました。これは大手製薬企業がAI企業を完全に買収する初めてのケースとされています。
Modella AIは病理画像、分子特徴、臨床転帰を単一の分析フレームで組み合わせるマルチモーダルAIアプローチを強みとしています。2025年7月に始まった両社のパートナーシップを経て、今回の完全買収に至りました。買収額は非公開ですが、AstraZenecaの狙いは明確です。がん臨床試験の加速、新たなバイオマーカーの発見、標的療法における患者層別化の精度向上がその目標です。パートナーシップから完全内製化への戦略転換は、一時的なAI協業から自社内にAI能力を持つ方向へのシフトを示しています。
X上では「製薬大手がAI能力を内製化する動きが加速」との声が上がっています。Hacker Newsでは「Eli LillyのLillyPodと合わせ、製薬業界のAI自前主義への転換」との分析がなされています。実際、Eli Lillyは1,016基のNVIDIA Blackwell GPUを搭載した製薬業界最強のスーパーコンピュータ「LillyPod」を稼働開始しており、従来10年かかっていた創薬開発期間の半減を目指しています。製薬業界全体でAIへの本格投資が進む中、外部パートナーへの依存から脱却し、自社でAI能力を保有する流れが定着しつつあります。