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Industry & Business Community 2026-03-23 Source →

Eli LillyがBlackwell Ultra GPU 1,016基搭載のLillyPodを稼働、製薬業界最強のAIスーパーコンピュータ

米製薬大手Eli Lillyが、NVIDIA Blackwell Ultra GPU 1,016基を搭載したAIスーパーコンピュータ「LillyPod」をインディアナポリスで稼働開始しました。製薬会社が完全に所有・運用するAIファクトリーとしては世界最強の性能を誇り、9,000ペタフロップス以上のAI性能を発揮します。

LillyPodは世界初のNVIDIA DGX B300システム搭載DGX SuperPODであり、わずか4ヶ月で組み立てられました。NVIDIAによると、この新AIファクトリーに搭載されている1基のBlackwell Ultra GPUは、1992年のCrayシステム約700万台分の計算能力に相当します。Eli Lillyはゲノミクス解析、分子設計、臨床試験最適化などの創薬プロセス全体でAIを活用し、通常10年かかる創薬期間を半減させることを目指しています。

このシステムにより、研究チームは実験室での検証前に数十億の分子仮説を並列でシミュレーションできる大規模な計算「ドライラボ」を構築できます。Hacker Newsでは「製薬業界のAI活用が本格化」との評価が上がっており、創薬時間短縮への期待が高まっています。

Eli Lillyは2030年までにこの新しいAIスーパーコンピューティングインフラを100%再生可能エネルギーで稼働させることを目標としており、効率的な液冷システムを採用してエネルギー影響を最小限に抑える設計となっています。製薬業界におけるAI投資の本格化を象徴する動きとして、今後の成果が注目されます。

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