← 2026-03-25
Industry & Business Community 2026-03-25 Source →

Eli Lillyが製薬業界最強のAIスーパーコンピューター「LillyPod」稼働開始、1,016基のBlackwell Ultra GPU搭載

米製薬大手Eli Lillyが、製薬企業として世界最大規模のAI専用スーパーコンピューター「LillyPod」の稼働を開始しました。NVIDIA DGX SuperPOD with DGX B300を採用した初の商用システムであり、9,000ペタフロップス以上のAI性能を誇ります。

LillyPodは1,016基のNVIDIA Blackwell Ultra GPUを搭載しており、わずか4カ月で構築されました。この計算インフラにより、Eli Lillyはゲノム解析、数十億通りの化合物候補の探索、臨床開発・製造全般にわたってAIを適用することが可能になります。X(旧Twitter)では「Blackwell Ultra GPU 1,016基は製薬業界で前例のない規模」と驚きの声が上がっており、Hacker Newsでも「創薬時間の短縮が実現すれば医療コスト削減にも貢献する」との期待が寄せられています。

従来、創薬チームは実験室(ウェットラボ)の制約により、1つの標的に対して年間約2,000の分子アイデアしか検証できませんでした。しかしLillyPodの稼働により、実験室での検証前に数十億の分子仮説を並列シミュレーションする「ドライラボ」アプローチが可能になります。これにより、現在平均10年かかる薬剤開発期間の半減を目指すとしています。

環境面への配慮も見られます。Eli Lillyは2030年までに新AIスーパーコンピューティングインフラを100%再生可能エネルギーで稼働させる目標を掲げており、効率的な液体冷却システムを導入してエネルギー消費増加を最小限に抑える計画です。製薬業界におけるAI活用競争が激化する中、LillyPodは同社の研究開発を大きく加速させる基盤となりそうです。

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