中国のAI企業MiniMaxが開発した「M2.5」モデルが、週間1.87兆トークンの呼び出し量で5週連続世界トップを記録しました。230億パラメータながらClaude Opus 4.6の約1/20のコストで、SWE-Benchで80.2%のスコアを達成するなど、コストパフォーマンスの高さが注目を集めています。
M2.5は2月13日にリリースされ、わずか1週間で3.07兆トークンの呼び出し量を達成しました。OpenRouterプラットフォームの統計によると、2月24日時点での累計トークン消費量は2.45兆に達し、中国発AIモデルとしては圧倒的な存在感を示しています。価格は入力100万トークンあたり0.15ドルと、フロンティアモデルと比較して最大95%のコスト削減を実現しており、Hacker Newsでも「価格破壊」として話題になりました。2026年初頭のOpenRouterにおけるトークン消費量ランキングでは、上位3モデル(MiniMax M2.5、Kimi K2.5、Zhipu GLM-5)がすべて中国発で、全体の61%を占めるという状況が生まれています。
Redditのr/LocalLLaMAでは「コーディングと検索でClaude/OpenAIと同等の性能」と評価される一方で、「中国モデルへの信頼性に疑問の声」も上がっており、データプライバシーや地政学的リスクを懸念するユーザーも少なくありません。MiniMaxはすでにM3フラッグシップバージョンの年内前半リリースを予告しており、月間収益は1.5億ドルを超えたと報じられています。
低コストで高性能という中国AIモデルの台頭は、OpenAIやAnthropicなど米国勢の価格戦略にも影響を与える可能性があり、AI市場の競争構図が大きく変わりつつあることを示しています。