チューリング賞受賞者のYann LeCun氏がMeta退社後に設立したAMI Labsが、10.3億ドル(約1,550億円)のシード資金を調達しました。プレマネー評価額は35億ドルで、欧州史上最大のシードラウンドとなります。
今回のラウンドはCathay Innovation、Greycroft、Hiro Capital、HV Capital、Jeff BezosのBezos Expeditionsが共同でリードし、NVIDIA、Samsungなど10社以上が参加しました。AMI Labsは「ワールドモデル」の構築を目指しています。これは言語からではなく現実から学習するAIであり、LeCun氏が2022年に提唱したJEPA(Joint Embedding Predictive Architecture)フレームワークに基づいています。
JEPAの核心的な洞察は、世界の将来状態を高次元で詳細に予測しようとする生成モデルは必然的に不正確になるという点です。JEPAは代わりに抽象的な表現空間で予測を行うようモデルを訓練します。つまり、世界の表面的な見た目を再構築するのではなく、世界がどのように変化するかについて重要なことを学習するアプローチです。
Hacker Newsでは「LeCunがついに自身のビジョンを証明するチャンスを得た」との期待が寄せられています。Redditでは「現在のLLM+RLHF主流へのカウンターウェイト」としてのAMIに注目が集まっています。フランスのマクロン大統領も「AIとフランスの研究者・建設者にとっての新しいページ」と称賛しました。
AMI Labsは当面の間は収益化を予定していませんが、見込み顧客との早期エンゲージメントを計画しています。現在のLLM中心のAI開発に対する根本的な異議申し立てとして、今後の展開が注目されます。
| - [Yann LeCun's AMI Labs raises $1.03B to build world models | TechCrunch](https://techcrunch.com/2026/03/09/yann-lecuns-ami-labs-raises-1-03-billion-to-build-world-models/) |
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| - [Yann LeCun's AMI Secures $1B Seed to Develop AI World Models | AIwire](https://www.hpcwire.com/aiwire/2026/03/11/yann-lecuns-ami-secures-1b-seed-to-develop-ai-world-models/) |