← 2026-03-27
Research Community 2026-03-27 Source →

チューリング賞受賞者Yann LeCunがAMI Labs設立、欧州史上最大$10.3億シードでワールドモデル開発へ

チューリング賞受賞者のYann LeCunは、Meta退社後に設立したAdvanced Machine Intelligence Labs(AMI Labs)で、欧州史上最大となる10.3億ドルのシードラウンドを完了しました。プレマネー評価額は35億ドルです。Cathay Innovation、Greycroft、Hiro Capital、HV Capital、Bezos Expeditionsが共同でリードし、NVIDIA、Temasek、Samsung、Toyota Ventures、Bpifranceが追加出資しています。

AMI Labsは、LeCunが提唱するJEPA(Joint Embedding Predictive Architecture)フレームワークに基づく「ワールドモデル」の開発を目指しています。現在主流の大規模言語モデル(LLM)がトークン単位で出力を予測するのに対し、JEPAは実世界のセンサーデータから抽象的な表現を学習するアプローチです。言語からではなく、現実世界から学ぶAIという点で、LLMの限界を超える可能性を秘めています。

投資家とグローバル展開

個人投資家として、Jeff Bezos、Mark Cuban、Eric Schmidt、Tim Berners-Leeが名を連ねています。LeCun自身がXで発表を行い、X上では「LLMの限界を超えるアプローチ」として産業・ロボット・医療分野への応用期待が高まっています。Hacker Newsでも同様に、従来のAIアプローチとは異なる方向性への関心が見られます。

AMI Labsは、パリ(本社)、ニューヨーク(LeCunがNYUで教鞭を執る)、モントリオール、シンガポールの4拠点でチームを構築する計画です。アジアの将来的なクライアントへの近接性と、各地域のAI人材獲得を狙っています。JEPAベースのワールドモデルが、現在のLLM優位の状況を変える可能性に、AI業界全体が注目しています。

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