Google Researchが英国国民保健サービス(NHS)と共同で実施した研究成果がNature Cancerに発表され、AIシステムが従来のスクリーニングで見逃されていた「インターバル癌」の25%を検出できることが明らかになりました。
インターバル癌とは、定期検診で発見されず、次の検診までの間に症状が出て初めて見つかるがんのことで、発見時には治療が困難になっているケースが多いのが特徴です。今回の研究では、NHS傘下の5つの検診サービスから収集した115,973件のマンモグラフィ画像を使用した後ろ向き研究と、ロンドン12施設での9,266件を対象とした前向き実現可能性試験の2段階で評価が行われました。結果として、がん検出率は1,000人あたり7.54から9.33に向上しています。AIは第一読影者と比較して感度が優れ(0.541対0.437、P < 0.001)、特異度も同等(0.943対0.952、P < 0.001)でした。初回検診では再検査が39.3%減少し、検出率は8.8%向上しています。
実用面でも大きなメリットがあります。AIを「第二読影者」として使用した場合、検診ワークロードを推定40%削減できます。前向き試験では、AIによる読影完了までの平均時間は17.7分で、人間の第一読影者の2.08日と比較して大幅な時間短縮を実現しました。r/Medicineでは「実臨床での検証が必要」と慎重な反応もありますが、Hacker Newsでは「AIの医療応用で最も希望が持てる分野」との好意的な評価が寄せられています。