製薬大手Eli Lillyが、1016基のNVIDIA Blackwell Ultra GPUを搭載したスーパーコンピュータ「LillyPod」をインディアナポリスの本社キャンパスで正式稼働させました。9000ペタフロップス以上のAI性能を誇り、製薬業界で最も強力なAIファクトリーとなります。わずか4ヶ月で組み立てられたこのシステムは、ゲノム解析から分子設計、単一細胞生物学、画像解析、製造オペレーションまで幅広いワークロードをすでに本番運用しています。
LillyPodの計算能力は圧倒的です。単一のNVIDIA Blackwell Ultra GPUが約700万台のCrayスーパーコンピュータに匹敵する処理能力を持ち、それが1016基搭載されています。Hacker Newsでは「かつて700万台のCrayが必要だった計算が1GPU内に収まる時代になった」との感想が寄せられています。この圧倒的なパワーにより、数十億の化学的可能性を探索し、臨床試験の設計最適化や製造プロセスの効率化が可能になります。
さらにEli LillyとNVIDIAは、10億ドル規模の共同研究ラボの設立も発表しました。2026年1月のJPM Healthcare Conferenceで公表されたこの提携は、製薬業界におけるAI協業として最大規模のひとつです。X上でも「製薬×AIの本格化」を示す動きとして注目されています。
従来10年以上かかっていた創薬プロセスを半減させることを目指すLillyPod。製薬業界におけるAI活用の新たなベンチマークとなりそうです。