NVIDIAは3月のGTC 2026において、CEOのJensen Huang氏がエージェンティックAI(自律型AI)の「転換点」到来を宣言しました。基調講演の目玉は、エンタープライズ向けAIエージェントプラットフォーム「NemoClaw」と、次世代コンピューティングプラットフォーム「Vera Rubin」の発表です。Huang氏は2025年から2027年にかけて1兆ドル以上のGPU関連収益を見込むと述べ、AI市場の急拡大への自信を示しました。
NemoClawは、オープンソースのAIエージェントフレームワーク「OpenClaw」をベースに、エンタープライズ向けのセキュリティ機能を追加したプラットフォームです。ポリシー施行、ネットワークガードレール、プライバシールーティングを組み合わせることで、企業のIT部門がAIエージェントを本番環境に安全に展開できるようにします。Huang氏はOpenClawを「史上最も成功したオープンソースプロジェクト」「次のChatGPT」と表現し、「すべての企業が今日、OpenClaw戦略を持つ必要がある」と強調しました。
Vera Rubinは7つのチップを統合した新しいフルスタックコンピューティングプラットフォームで、130万個のコンポーネントで構成されています。前世代のGrace Blackwellと比較して、ワットあたりの性能が10倍向上すると同社は主張しています。X上では「2027年までに1兆ドル規模の収益機会」との予測に市場が反応し、データセンター投資の加速が話題となっています。Redditでは「NemoClawがOpenClawベースでエンタープライズセキュリティを追加。信頼性問題の解決に期待」との声が上がっています。ただし、Hacker NewsではVera Rubinが1月のCESで既に発表済みだったため、株価への反応は限定的との分析も見られます。
NVIDIAは「計算需要がここ数年で100万倍に増加した」と分析しており、エージェンティックAIの本格普及に向けた基盤整備を急ピッチで進めています。