米製薬大手Eli Lillyは2026年2月、製薬業界で最も強力なAIスーパーコンピュータ「LillyPod」をインディアナポリスで正式稼働させました。1,016基のNVIDIA Blackwell Ultra GPUを搭載したDGX SuperPODで、9,000ペタフロップス以上のAI演算性能を実現しています。
LillyPodは世界初のNVIDIA DGX B300システム搭載SuperPODで、わずか4ヶ月で組み立てられました。NVIDIAによると、1基のBlackwell Ultra GPUは約700万台のCrayシステムに相当する計算能力を持つとのことです。これにより、従来は年間約2,000件に限られていた分子アイデアの検証を、数十億件規模で並列シミュレーションできる「計算ドライラボ」が実現しました。
Hacker Newsでは、ゲノミクス解析、分子設計、臨床試験最適化への具体的応用に注目が集まっています。Eli Lillyは現在10年かかる創薬期間を半減させることを目標に掲げており、LillyPodによって数十億の化学的可能性を探索し、より良い治験設計と製造プロセスの最適化を進める計画です。
同社は一部のAI/機械学習モデルを「Lilly TuneLab」プラットフォームで外部に公開し、バイオ医薬品エコシステム全体での先進的な創薬ツールへのアクセス拡大を目指しています。また、2030年までに新AIインフラを100%再生可能エネルギーで運用することを目標に、効率的な液冷システムを採用しています。Redditでは、ヘルスケアAIへの大型投資トレンドの一環として本プロジェクトが注目されています。