AIスタートアップAnthropicが2026年10月を目標に株式公開(IPO)を検討していることが、Bloombergの報道で明らかになりました。同社はGoldman Sachs、JPMorgan、Morgan Stanleyと初期交渉を進めており、600億ドル規模の調達を視野に入れています。OpenAIも同時期にIPOを模索しており、AI大手2社による上場競争が本格化しています。
Bloomberg及びThe Tech Portalの報道によると、Anthropicは2026年2月に完了した300億ドルのシリーズG資金調達(GICやCoatue Management主導、評価額3800億ドル)に続き、セカンダリー市場では5000億ドルを超える評価額がついているとされています。同社の年間換算売上は2026年初頭時点で約140億ドルとみられており、2028年に黒字転換を予測しています。IPO準備としては、GoogleやLinkedInのIPOを担ったWilson Sonsiniを法務顧問に起用し、元MicrosoftとGM CFOのChris LiddellをIPO準備に精通した人材として取締役会に迎えています。
X上では「600億ドル(調達規模)でも安いかも。Claudeの採用率と安全性研究の価値を考えれば」という強気な見方が目立ちます。Redditのr/artificialでは「安全性研究を掲げる会社の上場は、研究への商業的圧力になりうる」という懸念コメントが上位に挙がっています。Hacker Newsでは「上場による安定的な資金確保で、長期的な安全性研究が継続できる」というポジティブな見方もあり、議論が続いています。
AnthropicとOpenAIによる同時期のIPO競争は、AI産業の成熟を象徴するイベントとなりそうです。ただし、Anthropicは安全性を企業の根幹に据えてきただけに、上場後の株主圧力が研究方針に影響を与えるかどうかが最大の注目点となるでしょう。