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Industry & Business Community 2026-03-30 Source →

OpenAIがSoraを突然終了——Disneyとの10億ドル未公開ディールも白紙に、動画AIは「世界シミュレーション研究」へ方針転換

OpenAIは2026年3月24日、動画生成AI「Sora」のアプリ・API・Sora.comの提供を終了すると発表しました。Bloomberg及びVarietyの報道によれば、終了と同時にDisneyが検討していた10億ドル規模の出資・ライセンス契約も白紙撤回となりました。公開から約半年での突然の撤退は、OpenAIが経営資源を「ロボティクスと物理世界シミュレーション」へ集中する方針転換を示すものです。

Bloombergの報道によると、Disneyとの契約はSoraを使ってディズニー・マーベル・ピクサー・スター・ウォーズの200以上のキャラクターを登場させる短編動画をユーザーが生成・共有できるようにする3年間のライセンス契約で、対価は現金ではなく株式ワラント(新株予約権)で支払われる予定でした。OpenAIは「計算需要が増大する中、リソースをトレードオフする必要があった。動画生成はテキストに比べて計算コストが格段に高い」と説明しています。実際に、市場調査会社AppfiguresのデータではSoraの米国AppStoreダウンロード数は2025年12月に前月比32%減、2026年1月にはさらに45%減少しており、累計インストール数は約120万件、課金額は約210万ドルにとどまっていました。

X上では「Soraの終了は衝撃。Disneyディールまで流れたなら相当の経営判断があったはず」という驚きの声が広がっています。Redditのr/artificialでは「動画AIはRunway・Kling・Veoに集中する時代か」という市場分析が活発で、競合サービスへの注目が高まっています。Hacker Newsでは「製品廃止のスピードが速すぎる。開発者がOpenAIの製品を信頼できない理由の一つだ」という厳しい批判が上位に並んでいます。

OpenAIはSoraの閉鎖後も、ChatGPTアプリ内での動画機能は継続すると述べており、完全撤退ではないと強調しています。一方で、競合のGoogle Veoが動画生成市場で唯一のスケールを持つプレーヤーとして浮上した形で、動画AIの主戦場が再編される局面を迎えています。

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