SpaceXが2月、Elon MuskのAIスタートアップxAIを全株式交換方式で買収しました。SpaceXの企業評価額1兆ドルとxAIの2500億ドルを合計した1.25兆ドル規模のこの取引は、史上最大の企業合併として記録されることになります。宇宙ベースのデータセンター構築という壮大な構想の実現が主な目的とされており、SpaceXのIPO計画も並行して進行中です。
TechCrunchによると、この合併によってMuskは人工知能の研究・開発からロケット打ち上げインフラ、さらには宇宙空間でのデータ処理まで一貫して掌握する体制を手に入れることになります。xAIが開発するGrokシリーズのモデルはStarlinkネットワークと連携した低遅延推論インフラへの統合が想定されており、クラウド各社とは一線を画す独自の計算インフラ戦略として注目を集めています。ただし、この買収を機にxAIの共同創業者の半数以上が同社を離脱したと伝えられており、内部での方針対立もうかがえます。
Musk自身がXで宇宙データセンター構想を発表すると大きな反響を呼びました。Hacker Newsでは「xAIの再編とco-founder大量離脱」をめぐるスレッドが452コメントを記録し、「宇宙ベースデータセンターはSF的だが実現可能性は?」という技術的疑問と「規制当局はこの規模の合併を見逃すべきでない」という政策論が激しく議論されました。r/MachineLearningでは「史上最大の垂直統合——AIモデルから宇宙インフラまで」という分析が話題となった一方、「競合他社への圧力が増す」という懸念も目立ちました。
一人の人物がAIとロケット産業の両方を掌握するという前例のない状況に対して、規制・競争・安全保障の観点からの注目が集まっています。SpaceXのIPOが実現すれば、xAI統合後の企業価値評価がどうなるかも焦点のひとつとなるでしょう。