OpenAIは2026年2月末時点で年換算収益250億ドルを突破し、同3月31日にはAmazon(最大500億ドル)、Nvidia(300億ドル相当のGPUコンピュート含む)、SoftBank(300億ドル)を主要投資家とする1220億ドル規模の資金調達を評価額8520億ドルで完了しました。複数のアナリストが2026年後半から2027年初頭のIPO(新規株式公開)を予測しています。
Bloombergの報道によると、調達総額1220億ドルはスタートアップ史上最大規模の資金調達となります。ただし、Amazon残額350億ドルはマイルストン達成条件付き、SoftBank残額200億ドルは四半期ごとのトランシェ(分割払い)方式、Nvidiaの300億ドルは現金ではなくGPUコンピュートキャパシティの形での提供を含むなど、単純な現金一括での調達ではない点に留意が必要です。The Informationによると収益面では、エンタープライズ(法人向け)部門が既に全体の40%超を占めており、2026年末までに消費者向けと同水準に達する見込みです。年末時点の年換算収益は214億ドルでしたが、2か月で250億ドルへと急速に伸長しています。
X上ではSam Altman氏をめぐる内部対立や取締役会との緊張がIPO見通しに影響するかどうかを巡り、テック投資家の間で活発な議論が続いています。Redditでは「AnthropicもIPOを目指せば1兆ドル超の評価になる可能性」という試算が注目を集め、AI業界全体のバブル的膨張を懸念する声も上がっています。
8520億ドルという評価額はAppleやMicrosoftといった既存テック大手にはまだ及ばないものの、IPOが実現すれば史上最大規模の上場案件のひとつとなります。収益成長が続く一方で、モデル開発・インフラ投資・安全評価などのコスト増加が収益性をどう左右するかが、今後の最大の焦点となりそうです。