v2.1.117 には「知っておくと使い方が変わる」機能がいくつか入った。リリースノートを読んだだけではピンとこないかもしれないので、実際の使い方イメージを補足しておく。
bfs と ugrep が内蔵された:検索タスクが速くなるmacOS/Linux のネイティブビルドに bfs と ugrep が内蔵された。何が変わるかというと、Claude Code が Bash ツール経由でファイル検索・内容検索をするときに、これらの高速ツールが使われるようになる。
大規模なモノリポや深いディレクトリ構造のプロジェクトで Claude Code に「このファイル全体で deprecated_func を使っている箇所を教えて」とか「*.tsx の中から特定パターンを探して」というリクエストをしたとき、体感で速くなるはずだ。
ugrep は Unicode 対応なので、日本語を含むコメントや文字列の検索も正しく処理される。
これまでは find や標準 grep を使っていた部分が、より高速なツールに差し替えられた。ユーザー側で何か設定を変える必要はない。ただし「ネイティブビルド限定」なので、npx @anthropic-ai/claude-code 経由で使っている場合は恩恵を受けない点に注意。
CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1 を環境変数に設定すると、外部ビルドでもフォークサブエージェントが使えるようになった。
フォークサブエージェントは、現在の会話コンテキストを「フォーク」して別エージェントを生成する仕組みだ。親エージェントのコンテキストを引き継いだ状態でサブタスクを並列に走らせることができる。
# 環境変数を設定して起動
CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1 claude
# またはシェルのプロファイルに追記
export CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1
CI/CD や Docker コンテナ内で Claude Code を動かしている場合、環境変数を渡すだけで機能が有効になる。
--agent の frontmatter で mcpServers が動くようになったエージェントの frontmatter に mcpServers を書いておくと、--agent で起動したときに自動的に読み込まれるようになった。
---
description: コードレビューエージェント
mcpServers:
github:
command: npx
args: ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"]
---
このエージェントはGitHubのPRをレビューします。
このようなエージェントファイルを作っておけば:
claude --agent .claude/agents/pr-reviewer.md
で起動したとき、GitHub MCP サーバーが自動的にロードされる。エージェントに必要なツールをエージェント定義に閉じ込めておける、ということだ。
/resume で大きなセッションを要約してから再開するv2.1.116 で /resume が 67% 高速化されたが、v2.1.117 ではさらに「古くて大きなセッションを要約してから再開する」オプションが追加された。
数百ターンに渡る長期プロジェクトのセッションを再開したいとき、全会話を読み込むのではなく「これまでの経緯を要約して把握した状態で続き」ができるようになる。
/resume を実行すると Claude Code が「このセッションは大きいです。要約してから続けますか?」と聞いてくるので、必要に応じて「Yes」を選ぶだけだ。
high になった:遅いと感じたら調整するv2.1.117 から Pro/Max ユーザーが Opus 4.6 または Sonnet 4.6 を使う場合、デフォルトの努力レベルが medium から high になった。
良い面:デフォルトで丁寧な回答が返ってくる
注意点:「ちょっと確認したいだけ」という場面でも重めの処理が走るようになる
探索的な作業や素早い確認には /effort コマンドで落とすのがおすすめだ:
/effort low # 速度優先、シンプルな質問向け
/effort medium # バランス型
/effort high # デフォルト(v2.1.117から)
/effort xhigh # 最高精度(Opus 4.7利用時など)
作業の性質に応じて使い分けることで、体感速度とトークン消費のバランスが取りやすくなる。
v2.1.117 の変更は一見地味だが、日常ユースに直結するものが多い。特に:
この3点は把握しておくと使い心地が変わってくる。