Metaが4月8日、Meta Superintelligence Labs開発のネイティブマルチモーダル推論モデル「Muse Spark」を発表しました。同社にとって初のプロプライエタリ(非公開ウェイト)AI提供となり、発表翌日にはMetaAIアプリのApp Storeダウンロード数が前日比87%急増してランキング5位に浮上しました。Meta株も急騰し、投資家からの評価は上々です。
TechCrunchによると、Muse SparkはLlama系列とは別に構築されたゼロベースのモデルとされており、Metaがこれまで貫いてきた「オープンウェイト」路線からの明確な方針転換を意味します。X上では「MetaはついにAIで収益化する道を見つけた」という投資家の声が広がった一方、Llama系列をベースにビジネスを構築してきた開発者コミュニティからは批判が相次ぎました。Redditのr/LocalLLaMAでは「Llamaのオープンウェイトを基盤に事業を構築してきた開発者への裏切り」という投稿が多数上がり、Metaが将来のMuse系列オープンソース化を示唆したことに対しても懐疑的な意見が目立ちました。
Hacker Newsでは「OpenAI・Google・Anthropicとの競争圧力がMetaをオープンソース方針から引き離した」という分析が上位入りし、ビジネス上の必然性として捉える論調も見られます。一方でIntelligence Index(AI性能指標)ではMuse Sparkが競合他社の主力モデルに劣後しているとも指摘されており、オープン路線を捨てて得られる競争優位が実際にあるのかを疑問視する声もあります。
Metaの方針転換は、AIのオープンソースエコシステムに長期的な影響をもたらす可能性があります。Llama依存のサービスは将来の供給不安を抱えることになり、代替オープンモデルの整備が一層重要になってきます。