元OpenAI最高技術責任者(CTO)のMira Murati氏が創業したAIスタートアップ「Thinking Machines Lab」が、GoogleとNvidiaの最新GPU「GB300」を搭載したGoogle Cloud AIインフラを中核とする数十億ドル規模の契約を締結したことがTechCrunchの独占報道で明らかになりました。モデルの学習・配備に必要なインフラ全般の統合支援を含む包括的な提携で、Thinking Machines Labがフロンティアモデル開発を本格化させる態勢が整いました。
Muratiは2023年にOpenAIを退社後、2024年に設立したThinking Machines Labを静かに育ててきました。今回の契約はOpenAI離脱後のプロジェクトとしては最大規模のインフラ投資とみられ、GB300チップへのアクセス権によってトップレベルの計算資源を確保したことになります。GB300はNvidiaの最新データセンター向けGPUで、前世代のH100と比べてAI学習性能が大幅に向上しており、フロンティアモデル開発に不可欠な存在です。GoogleにとってもNvidiaとの連携強化を示す戦略的なショーケースになると業界では捉えられています。
X(旧Twitter)では「Muratiが過去最大規模のインフラ投資を獲得」「Google-Nvidia連携を示す重要な事例」として業界関係者から注目を集めています。一方でRedditのr/MachineLearningでは「Googleがフロンティアラボの基盤インフラを囲い込む戦略」との分析も浮上しており、クラウド依存関係がスタートアップの独立性に与える影響を懸念する声も出ています。
Thinking Machines Labの具体的なモデル内容や公開スケジュールはまだ明かされていませんが、今回のインフラ契約によって開発スピードは大きく加速するとみられます。GoogleがAnthropicに続いてさらなるフロンティアラボとの深い関係を築いたことで、クラウドプロバイダーとAI研究機関の垂直統合が進む2026年のAI業界構造を象徴する動きとなっています。