中国のAI企業DeepSeekは2026年4月24日、最新モデル「DeepSeek V4」をMITライセンスのオープンソースとして公開しました。総パラメータ数1.6兆(アクティブパラメータは490億)というMoE(混合エキスパート)アーキテクチャを採用し、最大100万トークンのコンテキストをサポートします。特筆すべきは、NVIDIA製ハードウェアを一切使わずHuaweiアセンドチップのみで開発されたという点で、AI開発における地政学的な意義も大きい一歩となっています。
MIT Technology Reviewによると、DeepSeek V4はプログラミングコンテスト「Codeforces」で3206というレーティングを記録しており、AIシステムとして過去最高水準とされています。APIの入力価格はFlash版で$0.14/Mトークンと業界最安水準を実現しており、商用利用の自由度が高いMITライセンスと組み合わさることで、開発者にとって非常に魅力的な選択肢となっています。OpenAI SDKとの互換性も備えており、既存のアプリケーションからの移行コストも低く抑えられています。
X上では「中国AI産業がNVIDIA依存から脱却した」という地政学的意義を指摘するツイートが急増しました。r/LocalLLaMAでは「MITライセンスはLlama 3より自由で商用利用しやすい」と絶賛する声が相次ぎ、コミュニティ全体の反応は非常に肯定的です。Hacker NewsではDeepSeek V4関連のスレッドが複数フロントページに掲載され、ドキュメントの質を「OpenAI・Googleより優れる」と評価する声や、Mac上での動作を実際に試したユーザーからの報告が話題を集めました。
完全なオープンソース化とHuaweiチップのみでの開発という2つの事実は、AI開発の分散化と脱米国依存という大きな流れを象徴しています。MITライセンスによる自由な商用利用と、最安水準のAPIコストは既存の有料モデルへの強力な対抗軸となり得るもので、オープンソースLLMエコシステムの競争をさらに活性化させそうです。