Week 17(v2.1.114〜v2.1.119、4月20〜24日)のアップデートは /ultrareview やセッション recap が注目された週だったが、リリースノートの「Other wins」欄にも実際の作業で効いてくる変更がいくつかあった。見逃しがちな改善をピックアップする。
/ultrareview — マージ前の最終チェックにクラウドでバグ探索/ultrareview はブランチや PR を対象に、複数のバグ探索エージェントがクラウドで並列実行され、その結果が CLI や Desktop に自動で戻ってくる仕組みだ(リサーチプレビュー)。認証・データマイグレーション・セキュリティ周りなど、ミスのコストが高い変更前に流すのに向いている。
# 今いるブランチをレビュー
/ultrareview
# PR 番号を指定してレビュー
/ultrareview 1234
GitHub の PR 番号に加え、GitLab の MR・Bitbucket の PR・GitHub Enterprise の URL にも対応している。
CI が通った後、「念のため人間がレビューする前にもう一回エージェントに通す」という使い方がハマる。通常の claude review との違いは「クラウドで並列実行=自分のセッションをブロックしない」点だ。レビューが走っている間に別の作業ができる。
v/Vプロンプト入力欄で v を押すと文字単位の選択、V を押すと行単位の選択が使えるようになった。Vim ユーザーはプロンプトを書き直す際に V で行ごと選択して c で置換、といった操作が使える。
プロンプト入力欄にいる状態で:
v — 文字ビジュアルモード(→ hjkl で範囲選択 → d/y/c)
V — 行ビジュアルモード(→ d/y で行削除・コピー)
Vim のオペレーター(d・y・c)とビジュアルフィードバックに対応している。
フックで MCP ツールを呼ぶとき、これまでは外部プロセスを起動する必要があった。Week 17 から、すでに接続済みの MCP サーバーのツールをフックが直接呼べるようになった(type: "mcp_tool")。
.claude/settings.json のフック設定:
{
"hooks": {
"PostToolUse": [
{
"matcher": "Write|Edit",
"hooks": [
{
"type": "mcp_tool",
"server": "my-formatter-server",
"tool": "format_file",
"input": {
"path": "{{tool_input.path}}"
}
}
]
}
]
}
}
/cost と /stats が /usage に統合これまで別々だった /cost(コスト表示)と /stats(使用統計)が /usage コマンドに統合された。古いコマンド名はまだ使えるが、それぞれ /usage の該当タブを開くショートカットとして動作するようになっている。
/usage # 統合ビュー
/cost # /usage のコストタブ(旧コマンドも動く)
/stats # /usage の統計タブ(旧コマンドも動く)
コストと使用量を一画面で確認できるようになったのは地味に使いやすい改善だ。
CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1 を設定(外部ビルド向け)すると、フォークしたサブエージェントが「最初から空白のコンテキスト」ではなく「現在の会話コンテキストを丸ごと引き継いだ状態」でスタートする。
「今やっているタスクの文脈を維持しながら、サブタスクを別エージェントに分担させたい」という場面に使える。例えばデバッグ中に「このサブシステムだけ別エージェントに深掘りさせる」といった場合に、コンテキストを再説明する手間が省ける。
Opus 4.7 は 1M コンテキストウィンドウを持つモデルだが、/context で表示される使用率が実際より大幅に高く表示され、早すぎる autocompaction が発動するという問題があった。
Opus 4.7 のセッションが正しく 1M ウィンドウ基準で計算されるようになった。/context の数字が現実に即したものになり、不要な autocompaction も抑制される。Opus 4.7 をメインで使っている場合はこのアップデート後に体感が変わるはずだ。
| 機能 | コマンド / 設定 | 用途 |
|---|---|---|
| クラウド並列バグ探索 | /ultrareview [PR番号] |
マージ前の最終確認 |
| Vim ビジュアルモード | v / V(入力欄で) |
プロンプト編集の効率化 |
| MCP ツール直呼びフック | type: "mcp_tool" |
フォーマッタ・Lint の自動実行 |
| コスト・統計統合 | /usage |
使用量の一元確認 |
| フォークサブエージェント | CLAUDE_CODE_FORK_SUBAGENT=1 |
コンテキスト継承の分岐実行 |
| Opus 4.7 コンテキスト修正 | — | 正確な使用率表示・autocompaction 抑制 |
特に /ultrareview と MCP フック直呼びは、試したことがなければ一度試してみる価値がある。