OpenAIが、10億ドル超の個人資産を管理する「AIパーソナルCFO」サービスとして知られるフィンテックスタートアップ「Hiro Finance」をアクハイアー(人材獲得型買収)しました。Digitの創業者Ethan Bloch氏が率いる同社にはRibbit Capital・General Catalystなど著名VCが出資していました。これはOpenAIの2026年に入ってからの7件目の既知M&Aとなり、ChatGPTへの個人金融計画機能の追加に向けた布石とみられています。
OpenAIの今年のM&Aペースは、X上で「次は何を買収するのか」という憶測ツイートが絶えないほど速く、2026年に入ってほぼ週に1社のペースで買収が行われているという指摘もあります。Hiro Financeの取得はフィンテック領域への初の大きな一歩で、ChatGPTをメッセージ・コード・画像生成を超えた「スーパーアプリ」へ育てようというOpenAIの戦略の一環とみる向きが多くあります。Ethan Bloch氏はDigitでの消費者向け節約・資産管理サービスの経験を持っており、その知見がChatGPTの金融機能設計に活かされると予想されます。
r/personalfinanceでは「ChatGPTに自分の財務データを渡すのは怖い」というプライバシー懸念が主流となっています。AIに家計情報や投資ポートフォリオを預けることへの抵抗感は根強く、特にOpenAIがSamsung Galaxy端末のデータ漏えい事件以降、企業データ管理への信頼に傷がついているという背景もあります。一方で「Hiro自体は使いやすかった」と別れを惜しむコメントも散見され、便利なサービスが大企業に吸収されることへのジレンマが垣間見えます。OpenAIが金融ライセンスをどのように取得・対応するかも、今後の展開を占う重要なポイントです。