OpenAI会長のBrett Taylor(ブレット・テイラー)が共同創業したエンタープライズAIエージェント企業Sierraが、Tiger GlobalとGoogle GV(旧Google Ventures)が主導するシリーズEラウンドで9億5000万ドル(約1400億円)を調達し、評価額が158億ドル(約2兆3000億円)に達しました。わずか8四半期(2年)でARR(年間経常収益)1億5000万ドルを達成しており、エンタープライズSaaS史上でも類を見ない成長速度となっています。
Sierraは保険・金融・小売などの大企業向けに、カスタマーサポートや社内業務を自動化するAIエージェントプラットフォームを提供しています。単なるチャットボットではなく、既存のシステムと連携しながら複雑な業務フローを自律的に処理する「本物のエージェント」を標榜しており、SalesforceのAgentforceやMicrosoft Copilotとの正面対決が鮮明になっています。
X上では「AIエージェント市場の覇権争いが本格化。SalesforceやMicrosoftへの直接の挑戦状だ」という声が上がっており、投資家のみならずエンタープライズIT業界全体が注目しています。Redditでは「評価額158億ドルは強烈だが、保険・金融大手との契約が本物なら納得できる数字」と冷静な評価も。Hacker Newsでは「8四半期でARR $150Mという成長速度は、従来のSaaSでは見たことがない。AIエージェントの経済性が別次元」との驚きのコメントが集まり、シリコンバレーの投資家・起業家の間でもベンチマークとして広く引用されています。
Brett TaylorはSalesforceの共同CEOを経てOpenAI会長を務める業界の重鎮であり、彼が本格的にエンタープライズAIに舵を切ったことは、AIエージェントが「実験段階」から「本番稼働フェーズ」へと移行していることを示す象徴的な出来事とも言えます。今回の大型調達により、SierraはさらなるAI研究開発と営業拡大を加速させる見通しです。