Metaは、AIを活用して身長・骨格構造などの視覚的特徴から13歳未満のユーザーを検出し、自動的にアカウントを停止する新しいシステムをFacebookとInstagramで展開すると発表しました。この機能はすでに米国で運用されており、EU27カ国とブラジルにも順次導入される予定です。米国内ではFacebookへのティーンアカウント機能の追加も合わせて発表されています。
TechCrunchによると、Metaは同システムについて「顔認識ではなく、体型・身長・姿勢などの視覚的手がかりを総合的に分析するもの」と説明しています。未成年者の安全をオンラインで守るという目的は明確ですが、骨格や体型という生体情報に近いデータをAIで解析するアプローチは、これまでにない種類のプライバシーリスクをはらんでいます。特にGDPR(EU一般データ保護規則)との整合性や、誤検知(成人が未成年と判定される)リスクについての懸念が専門家から上がっています。
X上では「顔認識ではない」というMetaの説明への懐疑的な声が多く、プライバシー侵害の懸念と子供の安全保護の重要性を巡る激しい議論が展開されました。r/artificialではAIによる年齢推定の精度と誤検知リスクについての技術的議論が活発で、「骨格分析で年齢を正確に推定できるのか」という点に疑問の声が集中しています。Hacker Newsではプライバシーとオンライン安全保護のトレードオフを巡る議論が注目を集め、欧州規制当局がどう判断するかについての予測も行われました。
子供のオンライン安全は世界各国の規制当局が重大課題と位置づけており、米国でも「KOSA(子供オンライン安全法)」が議論される中でMetaが先手を打った形です。ただし、AIによる生体的特徴の解析を通じた自動判定という手法が、新たな規制の対象となる可能性も十分にあります。技術的有効性と法的・倫理的妥当性の両面での検証が今後の焦点となるでしょう。