わずか12日間で、中国の主要AI企業4社がオープンウェイトのコーディング・エージェントモデルを相次いで公開しました。Z.aiのGLM-5.1、MiniMaxのM2.7、Moonshot AIのKimi K2.6、そしてDeepSeek V4が2026年5月上旬から中旬にかけて連続リリースされ、AIコミュニティに「第二のDeepSeekショック」の可能性を感じさせています。
Air Streetのレポートによると、これら4モデルはエージェント型エンジニアリングのベンチマークにおいてGPT-5.5やClaude Opus 4.7などの西側フロンティアモデルと同等の性能を記録しながら、推論コストが大幅に低い点が特徴です。GLM-5.1はSWE-benchで82.3%を達成し、コード補完タスクではAnthropicの最新モデルを上回るスコアを示しました。DeepSeek V4は特にマルチホップ推論において優れた結果を出しており、100万トークンのコンテキストウィンドウで複雑なコードベースを丸ごと処理できます。
X(旧Twitter)では「DeepSeek V1ショック再来の可能性」を指摘する声が相次ぎ、研究者の間では地政学的意味合いへの言及も増えています。r/LocalLLaMAでは各モデルのベンチマーク比較スレッドが活発に展開され、「Kimi K2.6のコスト効率が異次元」という実測報告が話題を集めています。Hacker Newsでは「オープンウェイトで公開されることで西側のエクスポート規制を事実上無力化する」という深い考察が注目を浴びました。
これらのモデルがすべてオープンウェイトで公開されている点は戦略的に重要です。商用利用が可能なモデルが複数同時に登場したことで、エンタープライズ導入を検討する企業には西側プロプライエタリモデル以外の選択肢が急速に広がります。今後数週間で実際のプロダクション環境での評価が出揃えば、AI業界の勢力図に影響を与える可能性があります。