Claude AIを開発するAnthropicが、企業評価額900億ドル(約13兆5000億円)以上で300億ドル(約4兆5000億円)の新規資金調達に向けた交渉を進めていることが、Bloombergの報道で明らかになりました。成立すれば、AI企業単独の資金調達としては史上最大規模となります。
調達交渉の背景にあるのは、同社の急速な収益成長です。Bloombergによると、Anthropicの月次換算収益(ARR)はすでに300億ドルを突破しており、月あたり100万ドル以上を支出する法人顧客が1000社を超えています。この急伸を牽引しているのがコーディング支援ツール「Claude Code」で、エンタープライズ向けAI需要の爆発的な拡大がそのまま収益に直結しています。The Informationが別途報じた調査でも、主要34社のAIスタートアップ合計収益の89%をAnthropicとOpenAIの2社が占めていることが示されており、業界での二強集中が顕著です。
X(旧Twitter)上では「評価額が1兆ドルに迫る勢い。OpenAIのIPOと合わせてAI企業の時価総額競争が過熱している」という声が多数上がっている一方、「実際のプロダクト収益に対してバリュエーションが高すぎる」という懐疑的な見方も根強くあります。Hacker Newsでは「34のAIスタートアップが合計800億ドルの年換算収益を生み出し、うち89%をAnthropicとOpenAIが占める」という統計データが話題を集め、AI業界の収益構造に関する議論が展開されました。Redditのr/MachineLearningでも「AnthropicはClaude Codeが急成長のエンジン」と評価する声がある一方、「VC資金の泡ではないか」という慎重論も出ています。
2021年の創業以来、GoogleやAmazonからの大型出資を受けてきたAnthropicですが、今回の調達が実現すれば累計調達総額は数百億ドル規模に達します。収益の実態がバリュエーションを支えているのかという問いは引き続き注目されますが、法人需要の堅調さを見る限り、同社の成長軌道は当面続く公算が大きいと言えるでしょう。