OpenAIが2026年5月22日にSECへIPO向けの機密S-1書類を提出し、同年9月の公開市場上場・評価額1兆ドル超を目標として設定していることが明らかになりました。年換算で月約20億ドルの収益を上げる一方、2026年の営業損失は140億ドルに達する見通しで、黒字化なき超大型上場に市場の視線が集まっています。
IndexBoxのレポートによると、OpenAIのIPO計画は評価額8,520億〜1兆ドルで、Goldman SachsとMorgan Stanleyが主幹事を務めています。直近の1,220億ドルの大型資金調達ラウンド(2026年3月)では評価額が8,520億ドルに設定されており、上場時はそれを上回る1兆ドル台への到達を目指しています。
財務面では、2025年通期収益が131億ドルに達したものの、同時期の損失は約220億ドルに上りました。2026年は月20億ドルペースで収益は伸びているものの、インフラ投資・研究開発・人件費が膨らみ、営業損失は140億ドルに拡大する見込みです。ユーザーベースは消費者向け有料会員5,000万人・ビジネスユーザー900万人と拡大を続けており、2030年の収益目標は2,800億ドルとされています。
Hacker Newsでは「OpenAIとAnthropicが利益を出せなければ全部ダメになる」という厳しい指摘が注目を集めており、持続可能なビジネスモデルへの疑問は根強いです。X(旧Twitter)でも「利益計画なしでの1兆ドル上場は前例がない」という声が上がっています。
Redditの試算では、SpaceX/xAIとOpenAI/Anthropicのメガ上場が合計2,000億ドル規模の資金調達になるとされており、市場への資金流入圧力は計り知れません。roborhythmsのコラムが「OpenAI IPOの数学はブルータルだ」と表現したように、現在のバーンレートで長期的に事業継続できるかどうかが上場後に問われる最大の課題となります。競合他社との差別化をどう示せるか、9月のIPOが近づくにつれて投資家への説明は一段と難しくなりそうです。