Crunchbaseの最新リポートによると、2026年第1四半期のグローバルベンチャーキャピタル(VC)投資総額が3,000億ドルに達し、四半期ベースで過去最高を更新しました。このうちAI関連スタートアップが占める割合は全体の33%に相当し、欧州においてはVC投資の50%以上をAIが占めるのはこれが初めての事態となっています。AIへの資本集中が世界規模で鮮明になっています。
X上では「AIバブルの頂点か転換点か」という議論が白熱しています。一部のVC投資家は「実際の収益に基づかない評価額は2000年のドットコムバブルを思わせる」と警告を発しており、r/Economicsでも「これだけの資本がAIに集中することで、医療・エネルギー・バイオなど他のイノベーション分野が資金不足になるリスク」が議論されています。Hacker Newsでは「Anthropicの965億ドル評価額・OpenAIのIPO計画・SpaceXなどが合計4兆ドルの市場価値をもたらす可能性」との試算が注目を集めており、数字の大きさが現実感を失いかけているとの声もあります。
とはいえ、3,000億ドルという数字には実態が伴っている面もあります。AIインフラ(データセンター・半導体・クラウド)への投資は設備として形になり、ソフトウェア企業の収益も着実に積み上がってきています。欧州でAI投資が初めてVC全体の過半を占めたことは、これまで米中に後れを取ってきた欧州のAI産業が自立しようとしている変化の表れでもあります。2000年代のバブルとの決定的な違いは、「AIを使う」企業が既に巨大な市場を形成していることであり、その点で今回の資金流入が全て泡沫に終わるとは言い切れません。