OpenAIはChatGPTの記憶システムを大幅に強化した「Dreaming」機能を、PlusおよびProユーザー向けに米国で展開を開始しました。従来の記憶は一度保存されると固定されていましたが、Dreamingでは「7月にシンガポールへ行く予定」という記憶が旅行後に「2026年7月にシンガポールへ行った」と自動的に更新されるなど、時間の経過に応じた記憶の自動改訂が可能になりました。記憶内容を一覧・編集できるサマリーページも追加されています。
X上では「ついにAIが本当のパーソナルアシスタントに近づいた」という好意的な反応が多く見られました。ChatGPTとのやり取りが積み重なるほど文脈を理解した応答ができるようになり、毎回「私は〇〇です」と説明する手間が省けます。r/ChatGPTでは早速、実際の記憶更新の正確さをテストした報告が多数投稿されており、意図しない書き換えや誤った記憶更新の事例も報告されています。
一方で「自分の行動履歴や予定をAIに継続的に渡すことへの不安」を表明する投稿もX上に散見されます。Hacker Newsではプライバシーポリシーとデータの保持・削除のあり方に対して批判的なコメントが上位に並び、「記憶の削除・管理UIが不十分」という具体的なUXへの指摘も展開されました。AIが長期記憶を持つことはパーソナル体験の向上をもたらす一方で、ユーザーが「何を覚えさせているか」を常に把握できる透明性と制御性が不可欠です。現在は米国のPlusおよびProユーザーへの先行展開で、他地域・プランへの拡大は今後発表予定とされています。