OpenClaw 2026.6.8 リリース — Telegram/WhatsApp配信強化、Haiku 4.5対応、エージェント回復性を大幅改善
OpenClaw 2026.6.8 が2026年6月16日にリリースされました(stable版)。167件のPR・67件のLinkedIssueを含む大型リリースで、チャンネル配信・エージェントの安定性・モデル対応の3軸が特に強化されています。
何がよくなったか
Telegram/WhatsAppのリッチ配信
Telegramへのメッセージ送信がテーブル・リスト・折りたたみブロック引用・改行保持に対応しました。これまでMarkdownを送ると記号が崩れたり、表がプレーンテキスト化していたケースが解消されます。実際、CLI経由でTelegramに渡すコマンドやコンテキストも正しくフォーマットされた形で届くようになりました。
WhatsAppはACPバインディング(/acp spawn ... --bind here でチャットをエージェントワークスペースにする機能)を設定で制御できるようになりました。
エージェント・Gatewayの回復性
以下のシナリオで確実に動くようになっています:
- サブエージェントのyield後にターミナルがabortシグナルを送っても、実行が正しく一時停止される
- iOS アプリでGatewayが古くなった場合、フォアグラウンドで自動再接続
- サブエージェントのthinkingレベルがプロバイダーに対応していないとき、ファールアウトせず次候補にフォールバック
- OpenAI エージェントセレクターで不明なIDが渡されたとき、ハングせず即reject
- cron経由のメディア完了が確実に届くよう修正
モデル対応の拡張・強化
- GLM-5.2 を新規サポート(ZhipuAI)
- Claude Haiku 4.5 のスタティックカタログエントリを追加(
Unknown model エラーが消える)
- OpenRouterのモデルIDから余分な
openrouter/ プレフィックスを除去し、プロバイダーへの送信が正しく機能するように
- Google Vertex の
vertex/ プレフィックスも同様に正規化
- GitHub CopilotプロバイダーでClaude 4.5のthinkingブロックがHistoryに残っていると次ターンでエラーになっていた問題を修正
/usage コマンドの強化
/usage の出力にネイティブフッターレンダラーが実装されました。テンプレート変数で小数点フォーマット・クレデンシャル対応の上限表示・ターン別の使用量集計が使えるようになっています。テンプレートが壊れていても silent fail せず警告を出します。
UIとメモリ
- ワークスペースファイルリストがデフォルトで折りたたみ表示に(長いリストでUIが詰まらない)
- WebChatでストリーミング中にバックスクロールしても画面が暴れなくなった
- Control UIのサイドバーセッションピッカーがデスクトップworkbench上でも正しく操作できるように
- QMDメモリ検索がtransientモードでも有効なまま維持される
- NFS上のSQLiteでWALモードが無効化されてデータ破損リスクが低下
壊れた機能はないか
今回はBreaking Changesの記載なし。ただし以下は注意:
- キーなしウェブ検索プロバイダー(Parallel Free、DuckDuckGo、Codex Hosted Search等)が自動選択されなくなった。APIキー設定なしでも動いていた環境では明示的な設定が必要になる
- Hono を 4.12.25 に更新済み(公開パッケージに適用されたセキュリティパッチ)
まとめ
v2026.6.6から数えると167PRぶんの改善が詰まっており、Telegramを使い倒しているユーザーには体感しやすいリリースです。エージェント回復性の修正は「気づかないうちに落ちていた」ケースを減らす地味だが重要な品質向上です。GLM-5.2対応やHaiku 4.5カタログ追加でモデル選択の幅も広がっています。
アップデートは npm update -g openclaw または openclaw update で。