コネクトミクス(神経結合の地図)研究を基盤に、人間の脳のアルゴリズムをシリコンチップで再現することを目指すスタートアップFlourishが、Jeff Bezos・Lux Capital・GV(Google Ventures)・Catalio Capitalから合計5億ドルの資金調達を完了しました。評価額は25億ドルで、消費電力を人間の脳と同程度の20〜50ワットに抑えることを主要な技術目標として掲げています。現在の大規模AIモデルが学習・推論に数メガワット単位の電力を消費することを考えると、このアプローチはAI電力危機の解決策として注目されています。
創業者がInternet Explorer生みの親として知られるThomas Reardon氏であることも話題を呼んでいます。X上ではベゾスが「AIの電力危機解決に大きく賭けた」と評価する声が広がりました。脳インスパイア型コンピューティング(ニューロモーフィックコンピューティング)はIntelのLoihiチップやIBMのTrueNorthなど以前から研究されてきた分野ですが、商業的成功事例は限られており、Hacker Newsでは「ニューロモーフィックチップの繰り返しでは」という懐疑的な声も見られます。
Redditでは脳インスパイア型アプローチへの懐疑論が多数派を占めています。「脳の仕組みをまだ十分に理解していない段階で商業化を急ぐのは無謀」という意見と、「トランスフォーマーのスケーリング競争への有力な対抗軸になりうる」という期待が並立している状況です。AIモデルの電力消費問題が社会的・政治的な課題となる中、Flourishのアプローチが従来のスケーリング一辺倒のAI開発に一石を投じられるか、今後の技術開発の進捗が注目されます。